TOP > スペシャルインタビュー赤澤渡②

考えるべきは「入居者」の視点

お客様からよく言われるのが、カッコイイ、きれいなサイトを作って欲しいというご要望。でもそれは、企業側が発信したい内容でしかないんです。
ユーザーが何を知りたいか、それはむしろコンテンツ、文章やコピーの中にある。だから、発信者側の目線で考えた構成でなく、ユーザー側の求めるものから構成を設計しなくてはダメなんです。

賃貸経営の世界は、これにとてもよく似ています。不動産業界の中でも、いちばん遅れている。
まず考えるべきは、誰が喜んだらお金がまわるのか。それは「入居者」なんです。その視点が、全く欠落しています。マンションだって、今はエンドのニーズが反映されているというのに。
そういう業界の中で、プリマアパートメントは入居者の側にたって組み立てられているから面白いと思います。人口が減っていく中、これからは確実にユーザーが主導権を握っていきますから。

今後は、古いアパートやマンションの再生案件も増えてくる。そこに向けての独創的なアイディアのリノベーションがありませんよね。先を見据えて、そういったものも必要でしょうね。

心が動くサービス、情報が発信できるかどうか

これからはソーシャルメディアで、ユーザー側が、自分がいいと思った情報を発信する時代。ソーシャルで情報はふるいにかけられます。
人と人とのつながりが強まり、ネットワークの中ではリアルタイムで情報が共有されている。だから、ユーザーが発信したくなるような、共感、サプライズ、心が動くサービスが大事。ソーシャルメディアを使って生き延びられるかどうかで、この先が決まります。
ユーザーが自身で事前調査をし、この物件と決めて、窓口にいくだけの時代がもう来ているんです。

ただし、プリマのような賃貸物件の場合は、ネットだけでなくリアルで見に来ていただく必要があります。
それには「ここで、こんな風に暮らしたい」というふうに、リアルに暮らしているイメージ、住んだ時に幸せになれるイメージを思い描かせる「物語」が作れるかどうか。今までのような、間取りや設備だけの機能的な情報発信に、もはや意味はありません。これからは益々、ユーザーインサイト、心の動きを細かく分析していけなければいけないですね。

経営者たる大家さんが活用できるサイトへ

これからの地主さんには、事業を始める前に、経営者になる心構えが必要。何を建てるかでなく何を考えなければならないかです。
そんな賃貸の経営者の手引きとなるようなもの。このサイトは、その役割を果たすと思います。
今までのオーナーという意味の大家さんから、経営者たる「新大家」へ。新しい大家さんが、ここから巣立ち、世にどんどん出て行く。そして、大家さんが不安になった時には、いつでも立ち返ることのできる場所として、このサイトを活用していただけたらいいですね。