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「プリマ」施工店インタビュー【スターホーム星武司氏】

女性専用賃貸「プリマアパートメント」の施工を手がける、新賃貸アライアンスチームのスターホーム株式会社代表取締役・星武司氏に、プリマアパートメントや新賃貸についてお話をうかがいました。

ライフワークの考え方、ビジネス、プライベート

7R8A5980スターホームは葉山で父の代から輸入住宅の建築を手がけていて、40年以上になります。物心つくころから大工である父の姿を見て、私も家作りを志し、父の会社を継いで二代目になりました。
私にとって仕事=人生。プライベートも仕事も同じく自分の生き様であり、仕事は人生を表現するフィールドだと思っています。じつは、その考えに至ったのは、大きな挫折を経験したからです。
会社を継いだころの自分は、私利私欲を考える並の経営者でした。数字ばかり追って業者さんを吊るし上げるようなやり方を続け、5年間で会社は急成長しました。でも、そのやり方がたたってか、6年目頃から売上が急落、会社がダメになってしまった。そこからもう一度と奮起して、何とか会社を立て直し、今があります。

大きな苦難を乗り越えられたのは、妻や家族という、見守ってくれる存在があったから。その経験を通して解ったのは、家族を幸せにするのが人生であり、その延長が事業であるということです。全ての人を幸せにできる会社づくり、それが自分の人生のベースになっています。そこは、プリマと通じるものがありますね。

今の当社は、元気で明るく生き生きと仕事しましょうという社風。「同じ釜の飯を食う」という意味も込め、月1回カレーを社員みんなで食べるというように、幸せを感じる風土づくりを大事にしています。

PRIMAを日本一施工している会社としての思い

7R8A5857工務店の仕事は、作ったものが結果の全て。施工のプロフェッショナルである大工の集団として、やってきた技術のすべてを出し切れるかどうかです。プリマの開発から関わってきて、いちばんの施工実績を持つ当社だからできることがある。
プリマの初期の施工では技術検証を、身を持ってやってきた自負があります。理論だけでなく、技術的な裏づけがあるからこそ、自信をもってお客様にご提供できると思っています。

今、一緒に働いてくれている社員は、会社がどん底の時に声をかけた人たち。仕事もないような会社に志だけで来てくれた仲間です。
その社員に、この会社で働いて良かったと感じて欲しいし、これから事情があって会社を離れることになっても、ここで働いてよかったと思ってもらいたい。ゆくゆくは社員に資産としてアパートを持ってもらいたいと思います。

プリマは、施工業者もオーナーも、入居者も、地域の方も、関わるすべての人が幸せになれる商品です。スターホームの理念はプリマが生まれる前に作ったものですが、その部分は一致しています。
プリマに住む人もそうですが、関わった人も、どう幸せにするのかを常に考えています。

プリマの魅力と現場ショールーム化とは

プリマでは、すべてに妥協せず満足できる物をつくったという自負はあります。
アパート建築では、建てる地域のことは意外とないがしろにされている。そこで一つ目のプリマは、外観・ファサードで他にない魅力を持たせ、地域の方に「ありがとう」と言われるようなものにできました。
この一棟目の経験は、開発者の中谷さんと私に、プリマを通して与えられた使命・天命というものを感じさせてくれました。
真・善・美によって、世の中や人生はこんなに素晴らしく楽しいものにできる。そう感じている方々に仲間になっていただき、プリマを創り上げていきたいですね。

スターホームの考えている現場のショールーム化というのは、作っている人のワクワク感を伝える場所として、現場を見ていただく試み。すばらしい空間を作っているという思いによって、それを見ていただいたお客様のワクワク感もずっと続くんです。
当社では、現場のプロセスそのものも商品の一部という考え方で、現場をきれいに保つことや、ご近所の方への挨拶といった礼儀作法についての細かいルールを徹底しています。
プロセスを見て楽しくワクワクしていただくことで、終わった時にお客様が宣伝マンになってくださるんです。

次の一手

7R8A5906これからの展望としては、お客様の人生のトータルな幸せをお手伝いできる企業になりたいですね。
住宅を作るのは人生におけるビックイベントで、作っている間や建ててからしばらくはハッピーです。でも、それは永続的には続かない。なぜなら、「家を建てる」ということが目的化しているからではないでしょうか。
お客様がどういう人生、暮らしを送りたいのか? ご自身で気づいていない価値観を提示することが我々の仕事。建物というハードを造るのが中心ではありますが、そこにどういうソフトを揃えていくのかが大切だと思います。

そういう意味で、横浜の大桟橋に作ったショップは一つの答えになっています。
デザイン性を重視し、上質な時間の提供をコンセプトに、楽しみや出会い、コミュニケーションのある場を作りたかった。人間関係の希薄さを何とかしたい、そのためにも、長い時間かけてゆっくり語り合っていただけるような場所としてカフェスペースをご提供しています。

また、本社のある葉山においても、同じ考え方でレストランを企画しています。
葉山というのは、文化的背景もあり自然と距離の近い、恵まれた環境のエリアです。今後はこの地において、さらに障がい者事業やシルバービジネスも展開したいと考えています。
人生において、住まいのあり方はさまざまに変化します。プリマに入居している女性が、結婚してスターホームで家を建て、子育て後は住まいを貸して夫婦で快適なホームで暮らす。そんな、住まいをトータルで提供できるような事業展開をしていけたらと思います。

新賃貸について

今、賃貸市場では、飽和による淘汰がおこっています。この衰退基調の市場の中で新しい物を建てるために、数字ばかりが先行して、人間の価値観の崩壊さえおこっています。
これからは、感情に訴えられるコンセプト、商品でなければ淘汰されます。自分が生きてきた背景にある思いというものが、より大切になってくるのではないでしょうか。

美しさは、国や世代を超えるもの。逆に、美しくないものは、周りまで汚してしまう。そういう意味で、デザイン性の高いプリマのようなものは、創った人も、入る人も、周りも、三方よしなんです。
すべての人を幸せにできるプリマに、より多くの人に関わっていただくことで、たくさんの人の人生を素晴らしく楽しいものにしていきたい。
これからもその思いをもって施工に携わっていきたいですね。

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