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スペシャルインタビュー本郷尚

「節税のためのアパート経営」という考え違い

本郷:「相続税の節税でアパート経営しませんか」とは、そもそも何でしょう?
確かに節税の手法としてアパート経営が言われているのは事実ですが、それはオーナーの事情であり、自己満足です。
「節税」は、経営とは関係のない話です。本末転倒、それを主目的にするのはありえません。
経営とは顧客満足の追求なのに、だから田んぼの真ん中に作ってしまう。そんなことは、諸外国では聞いたこともない。
それでいて、「借り上げてもらう」など、もう経営放棄です。リスクというけれど、客を見ない経営は、もはや経営ではありませんね。

“経営”ができるかどうか

本郷:供給過剰はわかりきっているのに、賃貸経営をなぜやるか? その理由が税金対策だとしたら、普通の経営者ならまずやらないですよね。
市場が飽和状態だとしても、お客様はいる。だから、いいアパートができたら、ワーッと集まります。商店街に活気がなくても行列ができる店はあるというのと同じです。顧客の創造ができるかどうかですよ。
アパート“経営”ですから、まず経営者の資質を持っているかどうか、ライバルに勝つことができるような入居者満足、差別性、たとえば戸建ての上をいくような賃貸を作るといったことができるかどうかです。