フィルとティモシーの横濱アパートメント物語013 ティファニーFile004
このコーヒー美味しい…
さて、どこからドラゴンにアパートメントの話聞いてもらおうかな
ブルースボトルのコーヒーは1口飲むとすぐおいしいと分かった。
『美味しいだろ。3年前、海の街からこの坂の上のアパートメントに引っ越してきた時からこの珈琲屋に入り浸りだよ。
原稿書くときも、セミナーの内容を考えるときも、アパートメントの企画をするときも、仕事のハックをする時も…ずっとここに居る』
「居心地の良いカフェですね」
『うん。マダムのリンダが美味しいコーヒーを煎れるのが上手なんだ。そしてそのあとはずっと放っておいてくれるから楽なんだな』
「ジョン…あっ間違えた
ドラゴンさんはアパートメントに関係する仕事をしてるの?」
ドラゴンはもう三十年以上この賃貸経営やアパートメント企画に関する仕事をしている。
大きく3つの仕事
★ワクワクするコンテンツ(作品)を手掛ける
『クリエーターおじさん』の仕事
★賃貸経営に特化した経営コンサルタント
『新賃貸の預言者』の仕事
★空室対策に特化したセミナー(年間100本以上)をこなす
『一風変わったセミナー講師』の仕事
★日本で一番大きな通信会社のWEBセミナー講師
『ほぼほぼこの4つの仕事をしているんだけど、最近ある会社の会長に頼まれて、10年ぶりにその会社の新入社員3人にアパートメントに関する営業とマーケティングの研修をやっている…
お嬢さん…あっ
いつまでもお嬢さんじゃ失礼だから名前聞いてもいい?」』
「全然構いません。ティファニーと言います」
『ティファニーか、いい名前だ…
雰囲気とあっているね。ところでティファニーは何やってる人なの?』
ティファニーは小さなため息を吐きながら
「看護師をもう10年以上やってますが、最近は転職も考えています。まずはメンタル的に病院の寮を出て一人暮らしからはじめようと思ってアパートメント探しをしているところです」
ドラゴンはそれでアパートメントの本をティファニーが抱えた歩いていることが理解できた。
『そうなんだ。それでアパートメントの本を持って歩いていたんだね」
「はい」
『あと、転職と言っていたけど何かやりたい事があるの?』
「はい。だいぶ前からネイルアートに興味があって今学校に通ってます」
ティファニーは小さな頃から美容系の事に興味を持っていた。
今になって、好きなことを仕事にできたらという強い気持ちが抑えられなくなっている。
『好きな事が仕事になったらワクワクしそうだね。
思えば叶うんじゃないかな…
美容の事は私にはわからないが、アパートメントについてなら何か相談に乗れるかもしれないよ、話してみて…』
ドラゴンとティファニーは原宿セントラルアパートの話から始まり、ティファニーのアパートメント相談と会話がはずんだ。
『ティファニー、今度僕のセミナーに遊びに来て少し運営も手伝ってよ…』
ドラゴンはティファニーをセミナーに誘った。
アンティパトリスの街はもう月の綺麗な夜となっていた。
HONESTY ALWAYS COMES FIRST