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フィルとティモシーの横濱アパートメント物語001 三人の若者たち

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 三人の若者がそれぞれアパートメントについて悩んでいた

 

フィルは悩んでいた。

 母は何も言わないが、どうやら父が何らかの病気にかかっているらしいのだ。

今までずっと強い父を見てきたフィルは急に父が弱々しく見えるような気がしてイヤだった。

しかし父も母も何も言わない。

社会に出て10年。

自分の仕事の事ばかり考えているだけの日々だったような気がする。

振り返って考えると、家族のことを考える余裕がなかったのが正直な話だった。

何もできない自分には、早く父が健康を取り戻してくれればいいなと思う事しか出来ないジレンマがあった。

 

 

ティモシーは悩んでいた。

今までいろんな職を転々として歩いてきた。

息子もう1歳を過ぎたのでそろそろしっかり働ける仕事を探して転職しようと思っていた。

求人サイトをいろいろ見ていると、かっこの良いアパートメントを作る会社の求人が目に止まった。

どうやら営業職を募集しているらしい。

しかし、ティモシーは今まで営業と言う仕事をしたことがなかった。

そして、建築という仕事や不動産という仕事も初めてだった。

広島から横浜に出て来て、何となく働いていた。

長男なのでいずれ両親の居る広島に

自分の家族を連れて戻ると言う気持ちがあるので腰掛的な仕事しかしてこなかった。

まだ、先だが家族を連れて広島にいずれ戻るなら

自分のやりがいの有る仕事、家族をずっと食べさしていけるような仕事。

そんな仕事にそろそろ逢って見たいと真剣に思うのだった。

 

 

ティファニーは悩んでいた。

そろそろ病院の寮を出てアパートメントで一人暮らしをしたい。

でも仕事が忙しくて部屋探しなんかした事もなくどうしたものか…

今まで先延ばししていた事をそろそろ本気で考えなくてはいけない時期が来ている。

女性がひとりで安心して暮らせるアパートメントってどんなものがあるのか?

そしてどんな方法でその素敵な物件に逢えるのか?

いつかでは無く、今日から行動を起こさなくてはと思うのであった。

この物語は、こんな悩む3人のワクワクする成長物語です。

お時間のある方はお付き合い頂けたら幸いです。

HONESTY ALWAYS COMES FIRST