フィルとティモシーの横濱アパートメント物語010 ティファニーFile03

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ティファニーFile03

ジョンレノンが蘇生ティファニーは『イマジン』を歌ってって言いたかった

お気に入りのカフェでコーヒーを2杯飲み
居心地の良い本屋さんでアパートメントの本を3冊買ってそれを抱えて早足で歩いてた。
アンティパトリスの坂を登り始めたら
坂の上からジョンレノンが歩いてきた。
本物のジョンレノンは見た事はないが
オノヨーコと隣同士で歌っていた
ジョンレノンが今、坂の上から降りてきて
ティファニーにぶつかって本は道路に散らばったのだった。
「ごめんね。お嬢さん…
ちょっとセミナーのことを考えていたんだ」
ジョンレノンは本を拾い、汚れを叩いて落としティファニーに渡してくれた
「ジョンレノンなの?」
「違うよ。
よく似てるって言われるけど
ボクはドラゴン、賃貸経営リスクコンサルタントのドラゴンだよ」
賃貸経営ってアパートメントのことなのかな…
ティファニーはなんか偶然が何かを起こすパワーを感じた。
「あれ? アパートメントの本じゃないか
それもあの伝説の原宿セントラルアパートの本だね」
ティファニーはなんかヴィンテージでカッコの良いアパートメントの本を無意識に買ったことを思い出した。
「このアパートメントって凄いの」
ジョンレノンに似たドラゴンがニカっと笑って
「お嬢さん、このアパートメントのことも知らないで買ったのかい?」
と怪訝そうに言うのであった。
「どれ、本を汚しちゃったお詫びに、そこに美味しいブルースボトルというカフェがあるから、コーヒーでも飲みながらそのアパートメントの話をしようか…」
ティファニーは思った。
ドラゴンは変な人では無さそうだし、興味のあるジョンレノンとアパートメントが一緒にやって来たことに、断る理由はなかった。
2人はブルースボトルのソファがあるゆったりとしたテーブルを挟んで座った。
HONESTY ALWAYS COMES FIRST