フィルとティモシーの横濱アパートメント物語016 ティモシーFile05

ESPRESSO

ドラゴンソリューションカフェってなんだ?

ティモシーはアパートメントの勉強をしに来いとドラゴンに言われ、

アンティパトリスの坂を登っていた。

 

今回、転職した会社が『アパートメント企画』をしている会社なので、

素人であるティモシーは1日も早くアパートメントのことを覚えたかった。

 

昔から部屋の間取りやデザインに興味のあったティモシーは
最近この会社に入社できた事で、とてもワクワクしていた。

 

それと真逆な感情として、息子も1歳になるので、ちゃんとした仕事を

手にしたいという焦りと不安も抱えていた。

お客様にアパートメントを提案して、購入してもらうには

どんなことをすればいいのか?
何から勉強すればいいのか…
焦る一方であった。
坂を登り切ったところに『ESPRESSO』という看板のついた、

ニューヨークブルックリンにありそうなカフェ風の建物が目に入った。

 

ドラゴンがブルックリンにあるようなインダストリアルな建物だと教えてくれた。
インダストリアルなんて初めて聞いた英語だったのでググったら
「インダストリアル(industrial)は「産業の」「工業の」という意味。

インダストリアルインテリアとは、工業的なデザインのインテリアという意味」

男前インテリアとも書いてあり、今若い女性に大人気だとも書いてある。

 

この建物がインダストリアルデザインのドラゴンの建物なんだな…とティモシーは思いながらエントランスの扉に手を掛けた。
笑顔が優しいドラゴンのアシスタントをしている女性がドラゴンのイベント会場まで案内してくれた。

 

会場にはまだ誰も来てなくて
自分が一番乗りかと思った。
ティモシーは緊張のあまり50分も早く会場に入ったようだ。

 

ホワイトボードに
『ドラゴンソリューションカフェにようこそ…』
と書いてあった。

 

ドラゴンソリューションカフェってなんだよ…?

HONESTY ALWAYS COMES FIRST